米ぬかで園芸肥料づくり
米ぬかは微生物のエサとなる養分が豊富で微酸性。これを好む有用な微生物たち(乳酸菌や酵母、こうじ菌など)が集まってきて増殖し、米ぬかを施用した土にはそれらが分解した養分がたくさん貯まります。作物はその養分を吸収し、健全に生育するのです。
米ぬかを使って段ボール箱でつくろう - 生ごみたい肥
段ボール箱なら場所もとらず、軒下やベランダに置いて手軽にできます。
発酵熱で湯気が出て生ゴミの水分が蒸発するので、腐敗する失敗がありません。ぜひ挑戦してみましょう。
材料
- 段ボール箱(10kgのミカン箱程度)
- 中敷の段ボール(箱の底と同じ大きさ)
- すのこ板または発泡スチロール(段ボールを置く台)
- ガムテープ
- 腐葉土(5kg)
- 生ぬか(3kg)
作り方
- 箱の底をとめ、中敷の段ボールを敷いて、生ゴミの湿気予防とする。
※段ボール箱の上フタを立てて角をガムテープでとめる。他の辺も内外ともガムテープで補強。 - 腐葉土と生ぬかをよく混ぜて箱に入れて、発酵床とする。
- 水切りした生ゴミをバケツに移し、米ぬかを2~3つかみ入れ、スコップでザクザク刻むように混ぜる。これを発酵床の中に入れて、よく混ぜ合わせる。
- 毎日生ゴミが出たらその都度、米ぬかと一緒に床の中によく混ぜてゆくだけ。
※生ゴミは小さくすると分解が早い。トウモロコシの芯 やカニ、貝の殻などは入れない。
設置する場所
- 雨の当たらない風通しと日当たりのよい軒下かベランダ(15度程度の温度があるところ)
使い方
- 全部は土に戻さず、少し残して次の発酵床に使う。
- プランターや庭・畑の土と混ぜ合わせたら1か月ほど置いてから使う。
手入れの仕方
- 一日一回は空気を入れながら切り返す(発酵がすすむ)。
- 乾燥すると発酵温度が上がらないので米のとぎ汁などの水分を加える。水分状態の目安は、手で握るとおにぎりができ、離すと崩れるぐらい。
※参考:生ゴミかえるノート『食卓から土へ』(NPOみどりの市民)
米ぬかで病気も防ぐ
作物が植わる地面に図のように米ぬかをふると、数日のうちに菌でおおわれます。これらの菌は胞子などを飛ばして作物の葉面に定着し、これが病原菌をやっつけ、病気を防いでくれます。