こんなにすごい!米ぬかのチカラ
そもそも米ぬかって何?
玄米の表面をけずって精米するとできるのが「米ぬか」です。この中には玄米に含まれる栄養素の実に9割以上が含まれています。せっかく店頭で精米してもらいながら、持って帰るのがお米(白米)だけというのはもったいない話だと思いませんか。
いいとこどりの「米ぬか」
米ぬかはお米の命といわれる胚芽とそれを守る種皮と果皮が原料。胚芽部分には抗酸化作用のあるビタミン類やミネラル、体の毒素の排出をすすめるフィチン酸などの成分が、また表皮部分には腸内を掃除してくれる食物繊維などの成分がたくさん含まれています。お米の一番健康にいいところを削りとったのが米ぬかなのです。
玄米食が苦手でも、米ぬかがあればOK!
米ぬかに秘められた栄養
米ぬかは便通改善や整腸効果など「胃腸系」の生理機能アップや、肌荒れ解消やアトピー・花粉症改善など「皮膚系」の生理機能アップ、また血液サラサラ効果や血糖値低下など「血液系」の生理機能アップにつながる、すぐれた栄養成分をたくさん含んでいます。
複雑な成分が米ぬかのチカラの源に
米ぬかはきわめて多くの成分を含んでいて、この成分の複雑さこそが生命をはぐくむ米ぬかの優れたチカラを象徴しています。
フィチン酸
フィチン酸からできる1、4、5-イノシトール三リン酸は、さまざまながんを予防する効果があることが明らかにされつつある。
イノシトール
フィチン酸からつくられ、脂肪肝や動脈硬化の予防、カルシウムの吸収促進、コレステロール血症の改善などに効果がある。
フェルラ酸
ポリフェノール類の一種で、抗酸化作用があり、大腸がん予防効果が期待されている。
γ-オリザノール
コレステロールを低下させるとともに、自律神経失調症、更年期障害、潰瘍などに効果があるとされ、治療薬としても使われている。
ダイエタリーファイバー(食物繊維)
整腸や老廃物排出の効果があり、不足すると心疾患や大腸がん、糖尿病などの原因になる。
植物ステロール
コレステロールの吸収を抑え、血中の悪玉コレステロールの割合を下げる働きがあり、生活習慣病の予防や排尿障害の改善に効果が期待される。
※参考:食品加工総覧 素材編・総論(谷口久次)