米はイネという植物の(果)実です。おいしい米を作るために、苗作りから収穫まで半年以上もかけて丈夫なイネを 育てます。その稲作の過程を学んでみなしょう。
日本は、北海道から沖縄まで、南北に縦長の国ですから、気候などの環境が異なるため、昔からその土地の風土にあった作物が栽培されてきました。その中でも、お米は、全国各地で栽培されている数少ない農産物です。そのため地域ごとに適した品種が作られてきました。また、近年では、料理に合わせた米など新しい品種も次々に登場しています。いまいちど、全国のお米の品種を再発見してみましょう。
わが国の食料自給率(カロリーベース)は、1965年度は73%でしたが、1995年頃以降は40%前後で低いままです。他の先進諸国に比べてはるかに低く、食べ物の多くを輸入に頼っています。
主食を米にすると、エネルギーベースで、食事の50%以上を穀物からとることが健康面で望ましいとされていることとも適合します。
米の自給率は、主食として100%です。できるだけ3食とも主食を米、ごはんとします。さらに、ごはん食の場合、組み合わされる料理が魚料理など、食材料としての自給率が高く、かつ、エネルギーも高いなどの理由で、エネルギーベースの食料自給率向上に二重の効果が期待できます。
主菜と副菜は、最低2食を地域の食材を活用した料理で和風の食事にする。
このような食事をとることによって、食料自給率を60%程度にすることが可能であり、これからの日本の食事パターンとして定着させることが大切です。また、ごはんを主食とした食事(献立)は、脂肪の過剰摂取も抑えられるなど、生活習慣病の一次予防にも効果的です。
日本は、四季に恵まれた国ですから、昔からその季節の恵みを上手に頂いてきました。現代では、農業技術や冷凍技術が向上し、年中美味しい食材が手に入るため、旬を感じづらくなっていますが、やはり、旬には、食材の出回りが多くなり、価格も安くなります。また、家庭菜園や果物狩り、釣りなど一歩踏み出せば、旬を感じることも出来ます。いまいちど、農産物と水産物の旬を再発見してみましょう。